国宝第一号の弥勒菩薩を安置する京都市太奏の広隆寺には奇祭として知られる牛祭があります。毎年10月12日の夜、境内にある大避神社で行なわれるこの神事は、牛に乗る摩多羅神(写真左)が白面をかぶり、赤鬼(写真右)、青鬼を従えて練り歩きます。五穀豊穣と悪疫退散を祈念しました。
この面は厚紙に胡粉を塗った上に顔を描き、鼻を三角に切り抜いた長さ30センチもある大型のものです。これを室内に掛けておくと悪疫を免れます。