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痴娯の家

「松本の七夕雛

2011年6月号

月刊「痴娯の家」

 

長野県松本市の七夕行事に用いる人形です。

笹飾りとともに、旧暦八月六日、七日に家々の軒に吊り下げます。

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顔は牽牛、織女をかたとった男女一対の押し絵雛です。衣裳は紙で作られています。

信州地方には古くからある習俗で、江戸時代の天明三年刊(1783)の「真澄遊覧記」に

「ちいさきかたしろ」として伊那地方の七夕にこの紙人形を数対吊るした絵が、描かれています。

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古いものは板製で顔だけが、描かれていました。腕と胴は白木のままです。

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「形代」(かたしろ)信仰を受け継でいました。

かたしろとは人形つまり人の身代わりということです。

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これに子どもの衣裳を着せて吊るして飾る習慣もありました。

「貸小袖」といって、女児の裁縫が上達するようにとの祈りが、こめられていました。