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黒船館

高札 アヘン禁止令 慶応4年閏4月

2009年1月号

月刊「黒船館」

   文明開化に興味を持った吉田正太郎の収集品の中に、キリシタン禁制などの制札や高札類が10数枚あります。制札とか高札という立札は、江戸時代に幕府や藩が、規則や命令を町民・村民に徹底するために、辻や橋のたもと、庄屋前など、人々の集る広い場所に高く掲げたものです。

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  吉田正太郎はこのような制札・高札類の中からも文明開化の様子を汲み取ろうとしたのでしょう、地方新聞紙上にも一文を書き残しています。なお、これらの立札は、正太郎の書いた文字を愛妻センが白糸で刺繍した紺地の袋に包まれ保存されています。

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最近、新聞やテレビなどで、大学生が大麻を栽培し所持する事件が問題になっています。麻薬は「人ノ精気ヲ耗シ命数ヲ縮メ候品物」です。今回紹介する制札は、大麻ではありませんが、アヘン煙草禁止の政府布告です。

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アヘンは海外貿易が自由に出来なかった江戸時代には医療用に少量流通する程度でしたが、末期になると次第に国内でも栽培が広がりました。

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幕府は、開国前夜、中国におけるアヘン戦争の教訓もあって、安政五カ国条約にアヘン輸入禁止の条項を加えましたが、明治新政府になっても改めて慶応4年太政官布告としてアヘン禁止令を出しました。