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黒船館

大津絵「鐘馗

2009年11月号

月刊「黒船館」

 

  大正13年8月12日、佐渡での木喰五行上人の現地調査を終えた柳宗悦先生が、田中豊太郎の案内で花田屋呉服店店主吉田正太郎を訪問されました。

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  その時のことです。話が進み終わりに近づいた頃、恐縮しながら蒐集品をご覧に入れたそうです。当時は「民芸」という言葉もなかった時代でしたが、すでに身近に大津絵など数々の民芸品があり、柳宗悦師は大変驚かれたそうです。

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 今年は日本民芸運動創始者柳宗悦生誕120年になります。当館でも「日本の民芸百選 −吉田正太郎・吉田小五郎の世界ー」展(10月1日〜12月26日)を実施しています。

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  「鐘馗」は、大津絵の画題としてよく知られています。吉田正太郎が愛蔵したものの一つで、時折、書斎の床の間に掛けていました。生えあがる髭、怒った眼、足を踏まえ手に剣を握った姿は、いかにも疫鬼を退治する中国の神です。

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 吉田正太郎蒐集の大津絵には柳宗悦師案による表装のものがありますが、この軸もその一つです。