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黒船館

オランダ写しの「水差」

2011年6月号

月刊「黒船館」

 

  写真は吉田正太郎が好み、水彩画に描いたことのあるオランダ写しの「水差」です。いつも書斎「黒船館」には、「所狭し」と好きなものが飾られていましたが、このオランダ焼もその一つであり、生涯、書斎の中にどっしりと腰を据えて、あるべき場所を与えられていました。

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先般の中越沖地震のときには、現在の財団法人黒船館にあったので、壊れることなく無事でした。

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オランダ焼について、吉田正太郎は「和蘭陀焼を眺め乍ら」と題して「越後タイムス」セトモノ号(大正11年11月12日号)の中で書いています。

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相変わらず厳しく鑑賞の真意を説き、オランダ焼そのものの面白さだけでなく、そこからいろいろと想像することができて興味津々、両者が一つになってそのものの面白さを考え味わうことになるといっています。

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そして、与えられた時代の中で、自分の眼で、遺された和蘭陀物を見て楽しんでいると結んでいます。

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果たして、オランダ焼を通じて描いた青年吉田正太郎の夢の世界は、どんな世界であったのでしょう。恐らくそれは、初めて異文化に接した時の日本人の真の姿であったのではないでしょうか。