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黒船館

「 三階節 隣からだんご図 (さんがいぶし となりからだんごず) 」

2012年4月号

            川上澄生作 木版墨摺         

月刊「黒船館」

 6月になると、柏崎では閻魔市と呼ばれる市が立ちます。旧柏崎町の東木戸の外にある閻魔堂の祭りで江戸時代から続き、例年、14日から16日の間、各地から多くの露天商が集まり、近郷からは老若男女が出掛け、閻魔様に参詣し、見世物を見物し、露天の店を廻って大いに賑わいます。

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 閻魔市になると、こどもの頃、笹だんごとちまきを食べ、親にねだって、昼も夜も閻魔市に出掛け、サーカス小屋から鳴り響いたジンタの音を思い出します。

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 川上澄生の版画に柏崎の民謡「三階節」にちなんだものが2点あります。一つは雷図、他は隣からだんご図です。前者の歌詞は、「米山さんから雲が出た〜」の句で始まり、「今に夕立が来るやら ピッカラ チャッカラ ドンガラリンと音がする」であり、後者は、「隣からだんご貰らた きなこ きなこが足らんで おおきに旦那のお腹立ち」という歌詞のものです。

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 恐らく、吉田正太郎が柏崎の風物を歌う三階節の存在を川上澄生に紹介し、この作品が出来たものと思いますが、いずれの作品も墨一色、白黒の鮮やかさに加え、直截な線の力強さは強烈な印象を与えてくれます。

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